tairoの徒然日記

心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書く日記

言葉の緩急

ここ数年、ラップってすっごい流行ってますよね。

何なら、名の知れた声優さんだってユニット組んでやってるじゃないですか。

 

私が思うに、

あれは、とてもとても高度な言葉遊びです。

 

私も言葉遊びが好きなんですよ。ラップに限らず。

といっても、私がよくやるのはそういう高尚なものじゃなくて、

単なる言葉の綾あそびですけどね。

と聞いても、当然皆さんが知らない遊びだと思います(笑)

 

詰まる所、

わざと誤解・語弊を生むような表現をつかって会話を楽しむ

って寸法です。(ちなみに考案者は私で、周りでこの遊びをやっているのも私ひとりです)

 

これね、綺麗にハマると気持ちいいんですけど、

なんせ難しいんですよ。

 

わざと表現の曖昧性を残して言葉を選ばなければいけないんですから。

 

話が少々横道に逸れますが、

私が敬愛する歌手であるあいみょんが、

以前テレビ番組に出演した際に、「官能表現が好き」という話をしていました。

というのも、私たちが想像する官能表現とは少し捉え方が異なるようで、

あいみょんにとっての官能表現は、

別の言葉を使ってそのものを表現すること

だそうなんです。

 

 

結局、私が何が言いたいかというと、

日本語が本当に上手な人って、意図的に表現に緩急がつけられる人なんだ

ってことです。

 

ある場面では、オブラートに包んだような、婉曲で含みを持たせた表現を使い、

また、別の場面では、ズバッと核心を突くような的確な表現を使う。

 

これまで挙げた例で言うと、

前者が官能表現、後者がラップといったところでしょうか。

 

あいみょんが書く歌詞なんてまさにそうでしょう?

 

時には自分の奥底の感情をうまく隠しながら、

時にはド直球に感情を爆発させ

って。

 

とてつもない極論を言うようですが、

いい曲とふざけた曲の両方が書ける人が最上級に日本語能力が高い歌手なんですよ。

 

私が考える、最もそれにあてはまる歌手はファンキーモンキーベイビーズです。

 

ただ純粋に当時からのファンだっていうのもあるんですが。

 

それにしても、彼らのというか、

作詞を主に担当していたDJケミカルのワードセンスが猛烈に強烈なんですよ。

 

ファンのなかには、SKBソングなんて言う人もいるような、

いわゆるド下ネタの曲があるんです。

それが不思議なもんで、下品に聞こえないんですよ。全く。

…いや、そんなこともないかも(笑)

 

まぁ、でも、それも言わば官能表現の1つですからね。

 

そんな曲を作る一方で、皆さんも聞き覚えのある名曲だって作れるんですよ。

今さらですが、すごくないですか?ファンモン。

 

私も官能表現を極めたいです!!すごく!

 

そのためのステップの1つが、冒頭にも書いた言葉の綾あそびです。

これは、言葉の緩急のうちの "緩" の練習だと思ってやってます。

 

皆さんもやってみてください。面白いですよ。

 

ちなみに、"急" を極める簡単な方法は、学術的な本をたくさん読むことだと思います。

あれは的を得た表現の宝庫ですから。

 

なんにせよ、日本語運用能力にはいろんなベクトルがありますね。

こんなに勉強しがいのある母国語は、よその国にはないんじゃないですか?